はじめに
トヨタのコンパクトトールワゴン「タンク」と「ルーミー」は、一見すると非常によく似た車種ですが、それぞれに異なる特徴や違いがあります。本記事では、デザインや装備、走行性能、価格帯などの面から、タンクとルーミーの違いを詳しく比較し、どちらの車種がどのような用途に適しているのかを解説します。
タンクとルーミーの基本情報
タンクとルーミーは、トヨタが販売するコンパクトトールワゴンで、ダイハツが開発・製造を担当しています。もともとはOEM供給モデルであり、ダイハツでは「トール」として、スバルでは「ジャスティ」として販売されています。
この2つの車は基本的なプラットフォームやエンジン、装備などが共通しているため、兄弟車といえる関係にあります。しかし、いくつかの外観デザインやグレード構成の違いがあり、ユーザーの好みに応じた選択肢が提供されています。
デザインの違い
フロントフェイスのデザイン タンクとルーミーの最も分かりやすい違いは、フロントデザインです。
- タンク:迫力のあるメッシュグリルが採用されており、よりスポーティーで力強い印象を与えます。
- ルーミー:水平基調のフロントグリルを採用し、よりシンプルで落ち着いたデザインになっています。
リアデザインとボディカラー
- タンクとルーミーはリアデザインにほとんど違いはありませんが、一部グレードで異なるバッジやカラーバリエーションが用意されています。
- ルーミーはカラーバリエーションが若干豊富で、明るい色調がラインナップされています。
インテリアの違い
インテリアデザインは基本的に共通ですが、一部のカラーリングや素材に違いがあります。
- タンク:スポーティーな印象を強調するブラック基調のインテリアが採用されている。
- ルーミー:ファミリー向けを意識した落ち着いたカラーリングが多く採用されている。
シートアレンジや収納スペースに関しては両車共通で、後席のスライド機能やフルフラットモードが用意されており、広い荷室空間を確保できます。
走行性能の違い
タンクとルーミーは共通のエンジンを搭載していますが、足回りのセッティングが若干異なります。
- エンジンラインナップ
- 1.0L 3気筒 NAエンジン(最高出力69馬力)
- 1.0L 3気筒 ターボエンジン(最高出力98馬力)
- タンク:サスペンションの設定がややスポーティーにチューニングされており、コーナリング性能が向上。
ルーミー:乗り心地を重視したセッティングが採用されており、ファミリー向けに快適な走行性能を実現。
装備・安全性能の違い
両車とも最新の安全装備「スマートアシストIII」が搭載されており、以下の機能が共通しています。
- 衝突回避支援ブレーキ
- 誤発進抑制機能
- 車線逸脱警報
- オートハイビーム
ただし、一部グレードでは装備の違いがあります。
- タンク:スポーツ志向の「カスタムG-T」グレードには専用のエアロパーツが装備されている。
ルーミー:快適性を重視した「Gグレード」にはシートヒーターやパワースライドドアが標準装備。
価格帯の違い
タンクとルーミーの価格帯はほぼ同じですが、一部グレードによって若干の違いがあります。
- タンク
- エントリーモデル(Xグレード):約150万円
- ターボモデル(カスタムG-T):約200万円
- ルーミー
- エントリーモデル(Xグレード):約150万円
- 上級グレード(Gクラス):約190万円
タンクはスポーティーなデザインを好むユーザーに人気があり、ルーミーはファミリー向けの落ち着いたデザインが支持されています。
どちらを選ぶべきか?
タンクとルーミーのどちらを選ぶべきかは、用途や好みによります。
- スポーティーなデザインや走行性能を求めるならタンク
- ファミリー向けの落ち着いたデザインや快適性を重視するならルーミー
- 基本的な使い勝手や収納性は共通しているため、外観や細かな装備の違いで選ぶのがベスト
まとめ
タンクとルーミーは、基本的には同じ車でありながら、デザインや装備、走行性能に若干の違いがあります。タンクはスポーティーな印象を求める方に、ルーミーは落ち着いたファミリー向けデザインを求める方に向いています。どちらの車もコンパクトながら広い室内空間を備え、日常使いから旅行まで幅広く活躍する一台といえるでしょう。
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