スペーシアで車中泊は本当に快適にできるのか?軽自動車での旅を検討中の方に向けて、スペーシアの中古モデルを使った車中泊の実力や工夫をわかりやすく解説します。ブログでも紹介されることの多い収納やベッドアレンジの実例をもとに、快適性や選び方のポイントも丁寧に紹介しています。
軽自動車でも車中泊はできるのか?
車中泊というと、一般的にはキャンピングカーやミニバンといった広さに余裕のある車種を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、近年では軽自動車を使った車中泊スタイルも人気を集めています。運転のしやすさや経済性の高さ、維持費の安さなどから軽での車中泊を選ぶ人が増えてきました。
その中でも注目されているのがスズキのスペーシアです。軽自動車ながら室内空間が広く設計されており、収納力や実用性も兼ね備えていることから、車中泊用途にも向いていると評価されています。特に、中古車市場ではスペーシアの流通量も多く、状態の良い車を比較的手ごろな価格で手に入れることができます。
この記事では、スペーシアの基本性能から、実際に車中泊を行う際の工夫、中古車を選ぶ際のポイントまでを詳しく解説します。
スペーシアはなぜ車中泊に向いているのか?基本設計を解説
スペーシアはスズキが展開する軽ハイトワゴンで、2013年に初代モデルが登場しました。2017年以降は2代目が発売され、より快適性や静粛性、安全性能を高めた設計がされています。2023年にはフルモデルチェンジが発表されましたが、車中泊用途としては価格と装備のバランスが良い2代目(中古車)が依然として根強い人気を持っています。
車中泊において重要なのは、「いかに快適に横になれるか」「収納スペースをどう活用できるか」という点です。スペーシアは車高が高く、室内の天井も高めに設計されているため車内での姿勢変化がしやすく、圧迫感が少ないという特徴があります。とくに2代目モデルでは前席と後席の空間が広く、後部座席を倒すことで奥行きのあるフラットスペースを確保できます。
フルフラットはできるのか?寝るための工夫
完全なフルフラットではありませんが、スペーシアはシートを倒すことで寝転がれるレベルのスペースを作り出すことが可能です。ただし段差が発生するため、エアマットや厚めのウレタンマットを敷いて調整する必要があります。
多くのブログでもキャンプ用のマットやクッションを利用して段差を吸収し、快適な就寝スペースを整えている実例が紹介されています。助手席も倒すことで足を伸ばすスペースが広がり、ソロであれば十分な広さが確保できます。
就寝時の快適性をさらに高めるためには、遮光・断熱対策も重要です。サンシェードや銀マットを窓に貼ることで、外からの視線や冷気・熱気を遮り、安定した睡眠環境を整えることができます。

スペーシアの収納と装備は車中泊でどう活きるのか?
スペーシアの車内には、細かな収納スペースが多数用意されています。インパネトレイやアームレスト収納、助手席下の収納ボックスなど、車中泊で散らかりがちな小物類をきれいに整理できる設計になっています。
ドリンクホルダーやUSB電源の位置も実用的で、移動中や車内で過ごす時間の快適性を高めてくれます。後席のシート下や荷室の天井スペースには、アウトドア用品や寝具を収納しておくのにも十分な容量があります。
また、車内での食事や簡単な作業を行うためには、助手席をテーブル代わりに使用する工夫も有効です。収納ボックスを組み合わせて簡易テーブルや棚を作ることで、限られた空間をさらに効率的に使うことが可能です。
中古スペーシアの選び方とおすすめモデル
スペーシアを車中泊用に中古で購入する際には、グレードや年式、装備内容に注目することが大切です。2代目モデルの「G」「X」グレードが人気ですが、電動スライドドアやシートヒーターなどが装備されているモデルを選ぶことで快適性が高まります。
走行距離やメンテナンス履歴も重要なポイントです。長距離ドライブや連泊を伴う使い方を想定するなら、消耗品の交換履歴やバッテリーの状態も確認しておくと安心です。ハイブリッド仕様であれば燃費性能も高く、旅行中のガソリン代を抑えることができます。
また、社外のベッドキットやカスタム用品が装備されている中古車も存在します。すでに車中泊向けに手が加えられた車両であれば、初期費用を抑えながらすぐに使い始めることができます。
スペーシアで感じる軽自動車の魅力と気をつけたいポイント
スペーシアは軽自動車であることから、維持費の安さと取り回しの良さが大きなメリットです。道幅の狭い山道や混雑した観光地の駐車場でも安心して停めることができ、車中泊の自由度が広がります。
また自動車税・重量税・保険料などが抑えられるため、年間の維持コストを低く抑えることが可能です。車中泊旅を継続的に楽しむうえでは、この点が非常に大きな魅力となります。
一方で、軽自動車ならではの制約もあります。最大積載量や車内の横幅に限界があるため、ファミリーでの長期滞在には不向きです。スペース的に無理が生じる場合は、ソロもしくは2人までの短期旅行に用途を絞るとストレスなく活用できます。
車中泊の準備と快適化のコツ
スペーシアを使って快適に車中泊を行うには、いくつかの基本的な装備を用意しておくことが大切です。まずは寝具として、エアマットやウレタンマット、毛布や寝袋を季節に応じて準備します。冬季は断熱シートや湯たんぽなどの防寒対策が欠かせません。特に冬の早朝は車内が冷え込みやすいため、保温性の高い寝袋や敷き毛布の併用が有効です。
照明にはLEDランタンを使用し、夜間でも手元が明るく保たれるようにします。読書や作業にも使える調光式のものを選ぶと便利です。電源はモバイルバッテリーやポータブル電源があると安心です。スマートフォンの充電や小型の家電を使用する際にも役立ちます。
窓にはカーテンやサンシェードを設置して、外からの視線を遮るとともに、日差しや冷気の侵入を防ぎます。これらのアイテムは、市販品でも手作りでも対応可能で、こうした工夫は実践している人も多く、手軽に取り入れられる方法として広く活用されています。使いやすさと収納性のバランスを考えながら自分に合ったスタイルを見つけていくことが、快適な車中泊の第一歩になります。
スペーシアでの旅の楽しみ方
スペーシアを使った車中泊は、単なる「寝泊まり」だけでなく、新しい旅のスタイルとして広がりを見せています。道の駅を拠点にした周遊旅行や、温泉地をめぐる週末ドライブ、地方の直売所やご当地グルメを巡るグルメ旅など、多様な楽しみ方が可能です。
軽自動車の燃費の良さと運転のしやすさを活かして、日常の延長のような「気軽な旅」に出かけることができる点も魅力のひとつです。あえて遠くまで行かず、近場の自然や景色を堪能する「マイクロトリップ」にもスペーシアはぴったりです。
また、近年はソロキャンプや一人旅との親和性も高く、スペーシアで旅をする女性ユーザーや年配層も増えてきました。静かで目立ちすぎないデザインと、必要十分な装備を兼ね備えているからこそ、多くの人に受け入れられているのでしょう。
まとめ 軽自動車でもここまでできるという実感
スペーシアはそのコンパクトなサイズからは想像できないほど、車中泊における高いポテンシャルを持っています。天井の高さ、荷室の広さ、細かな収納、そして燃費や維持費のバランスまで、軽自動車の枠を超えた使い勝手の良さを実感できます。
中古市場でも流通量が多く、価格帯や装備のバリエーションも豊富なため、自分の目的や予算に合った1台を見つけやすいことも魅力のひとつです。
すでに多くのブログでも紹介されているように、スペーシアは軽でありながら旅の自由を叶えてくれる存在です。車中泊に興味がある方や初めての1台を探している方は、ぜひ一度スペーシアを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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